シン・エヴァンゲリオン劇場版


新世紀エヴァンゲリオンのテレビ放映が始まった時、私はシンジ達と同じ14歳だった。当時は「エヴァが好き」とは恥ずかしくて言えず、友人と話したりすることはなかった。
時が経ち、エヴァンゲリオンはメジャーなコンテンツになったけれど、20年以上、エヴァは私の中のどちらかというと光の当たらない部分にシンクロし続けてきた。

26年後、シン・エヴァンゲリオン劇場版にてエヴァンゲリオンが終わった。
これ以上ないハッピーエンドだった。シンジとゲンドウは対話によって心を通わせた。トウジやヒカリやケンスケが逞しく生きる姿に心を打たれた。悲しい結末になってしまった加地さんとミサトも、ゲンドウとユイも、「息子」に希望を繋いだ。 弱いシンジはもういない。シンジは大人になった。それは私自身の子供時代も完全に終わった、とも言えるような気がした。

トウジ達の暮らす「第三村」をコロナと自然災害に不安を抱えて生きる現実に重ねてしまう。悲しいことがたくさん起きている隣で、私たちは生きていけなければならない。

ヒカリの言葉が印象に残った。
「生きることは、辛い事と楽しい事の繰り返し。
 毎日が今日と同じでいいの。
 今をしっかり生きたいの」