STARS展 現代美術のスターたち

森美術館で開催中のSTARS展 現代美術のスターたちへ。村上隆の異形の人間や鬼の造形がとても面白かった。奈良美智の作品は色がたまらなく良く、ずっと見ているとぼんやりしたあたたかい感覚の中に沈みそうになる。草間彌生の執拗な反復に圧倒された。現代美術のトップで活動されている方たちの作品は皆パワーがものすごくて、コロナを吹き飛ばしてくれたらいいのに、と思わず願ってしまう。
村上隆の映像作品「原発をみにいくよ」がとても良かった。若いカップルが、福島第一原子力発電所2号機を見にいく物語。今どきのカップルが、ふらりとデートに行くかのように原発を訪れる。日常の続きのようであるが、映し出されるのは廃墟になった民家やレンタルビデオショップ、除染のための大量の黒い袋。劇中の言葉を借りると「人が絶滅した」後のようにも見える風景だ。しかし空は青く、小鳥は鳴き、花が咲く、美しい景色のようにも見える。ふたりはワクワクしながら歩き考える、そして私も考える、懐かしいカントリーミュージックにのせて「幸せってなんだろう?」と。